任期満了に伴う愛媛県の愛南町長選挙は11日告示され、現職の清水雅文氏(66)=無所属、越田=以外に立候補の届け出がなく、清水氏が無投票で3選を果たした。2004年10月に御荘、城辺、一本松、西海、内海の旧5町村が合併してから4回目の町長選で、無投票は前回12年に続き2回目。
 清水氏は11日朝、愛南町御荘平城の事務所近くの広場で出陣式に臨み、第一声を上げた。健全で効率的な行財政運営や高速道路延伸の実現を訴え、街宣に出発した。
 清水氏は3月定例町議会で南海トラフ巨大地震対策の強化や図書館の建設検討を今後の重点施策に挙げ、産業振興と文化創造のまちづくりを進めるとして出馬表明。県選出国会議員や町議らが支持した。8月2日の後援会事務所開き以降、後援会を中心に町民への浸透を図ってきた。
 公約には、安全安心なまちづくり▽子育て支援と高齢者福祉の充実▽産業振興と地域の活性化推進▽スポーツ、文化、教育環境の充実―を掲げた。